
今ごろなんだけど、レンタルビデオ屋で「ミリオンダラー・ベイビー」を借りて観た。
女性ボクサーのサクセスストーリーが
一転して悲劇的な話になっていく…という予告
(っていうか、映画評)は知ってはいたんだけど……。
いや〜、重い話です。
前半はサクセスストーリーで、
クリント・イーストウッド演じる主人公
=ボクシングジムのオーナー兼トレーナーでもある初老の男性と、
貧しい生活の中から、31歳という遅い年齢でボクシングに人生を賭け
ものすごい勢いでスター選手になっていく女性の話。
ふたりの間に生まれた、同志のような、戦友のような関係性と人間愛、
それぞれの生き方・生きざま、さらに死生観を描いた、
ものすご〜く重厚な作品。
家族とは絶縁状態、娘に宛てた手紙は
すべて送り返され箱いっぱいになってしまった老トレーナーの孤独と悲哀。
対するヒラリー・スワンク演じる女性ボクサーは、
逆境に育ったわりに気立てのいい、でもおそろしく頑固な女性。
女など教えられない、と断る老トレーナーと、
まったくめげずに彼をボスと呼ぶ彼女の応酬がおかしくて笑える。
でも、前半のそのムードは、後半に入るとガラリと一変してしまう。
老トレーナーの今も哀しいけど、
女性の家族が、またヤな奴らばっかりで…女性が哀れ。
そんなふたりが心を通わせるからこそ、とても温かな気持ちにさせるのに、
さらにその先に待っている運命が哀しくて、重い。
一気に観て、ドッと疲れる(悪い意味じゃないけど…)。
でもまあ、さすがアカデミー賞のいくつかの部門を制しただけのことはある。
イーストウッドおじさま貫禄!
若くてステキな俳優もいっぱいいるけど、年季には勝てないかもなあ。

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